北海道の冬は長く、真っ白な雪に覆われて半年を過ごします。厳しく長い冬です。
しかし春になると一斉に芽吹き始めた草花達が、やがて色とりどりの美しい花を欄慢に咲かせます。
まるで、じっと冬を耐えていた子ども達が、一度に歓声をあげながら野にくりだすように、広い大地は、ピンク、黄色、白、赤で溢れるのです。 さながらパレットのように。


私はと言えば、四十を過ぎた頃からほぼ10年間原因が特定されない難病で、頭痛がひどく、10種類以上の薬を飲んでいました。家事もろくにできず、当時の私は、悩み、苦しみ、時としてこの世からいなくなってしまいたいと思うほど寝たり起きたりの生活でした。 横になっていたある日、私はインスタグラムで一つの綺麗な花束が目に留まり、その花束に釘付けになってしまったのです。
そこから花を取り寄せ、何度も何度も花を束ねました。
子どもの頃から長い間私の中に眠っていた記憶の花のパレットが、この時を待っていたかのように、私を目覚めさせてくれたのです。
夢中で花を束ねる時、不思議と長年苦しんでいた痛みは消え、花を紡ぐ手から、全身に暖かいものが、広がっていくような気がしたのです。
自然の厳しさに耐え一斉に芽吹き、開花する花の生命力ーこれを私は頂いたのだと直感しました。
私は思います。この花のもつ不思議な生命力は私達の命の源。
これを日々この世知辛い世の中を懸命に生きている方々にお届けすることが出来たら、きっと皆幸せを紡ぐことが出来るのではないか…。
様々な素敵なシーンを想像してお花を選んで頂きたい。
皆様と共に花達を通して生きる力をお届けするお手伝いが出来れば…こんな思いからセントオブローズを立ち上げました。

